いま悩んでます。
これからの自分の農業をどうすべきか?
昨年(2017年)の12月には、こんなことを考えていました。
自分の農業を見直し中。来年の栽培やイベントの計画を立てようとノートとペンを取り出した。
一生懸命考えて出てきたのは……
・育てたいものを育てる
・イベントしたくなったらする
・売りたくなったら売る
・あげたくなったらあげる
・その時々の流れで決める
ノートの1ページいかずに終わった(^^;)— つじばやし@農マドワーカー (@shbayashi) 2017年12月18日
という、めちゃめちゃ無計画な計画。
昨年まではお米づくりをメインにしていましたが、今年は野菜づくりもしたいと思っていて、その時々に思いついた野菜の植えようと考えたんです。
このブログの中でも『農業は計画を立てない方がいい?!流れに任せる方向へ!』という記事を書いて、「よし!その時々の気分と流れで自由にやってみよう!」と決意していました。
ですが、ここに来て大きな問題にぶち当たっています。それは・・・
「育てたい野菜が思い浮かばない」
といこと。
そして、あろうことか・・・
「僕はやっぱりお米作りがしたい!」
と思い始めています。
でも、お米ってこちらの記事↓で書いたとおり、採算が取れないんですよね・・・。
それでもやっぱりやるべきなのか? お米づくりに未来はあるのか? 悩んでいるのです。
農業を語る自信はないけど……
ブログへのご来訪ありがとうございます! 「農マドワーカー」のつじばやしです。大阪の郊外で自然農法のお米づくりをしながら、インターネット関連の仕事をしています。
そんな働き方なので、「農家」と「ノマドワーカー」(←場所に関係なくネットを使って仕事する人)をかけ合わせて「農マドワーカー」と名乗らせていただいているのですが、農業関連のことをブログに書くのは超久しぶりになってしまいました(^^;;
なぜかというと、正直なところ、僕は栽培があまり得意ではなく、特に野菜づくりが苦手なため、「こんな状態でブログに書いていいのかな?」と躊躇していたのです。
というか、農作業しつつ頭の中で迷いが頭の中でグルグル回るばかりで、落ち込んでいたんです。
自信がなかったんです。
ですが、「ブログって素直な気持ちを発信するものだ!」ということで、今回は思い切って農業のことも書くことにしたのです。
お米づくりが大好きです!
僕はお米づくりが大好きです。
なぜ好きなのか自分でもよくわからないのですが、お米を食べるのが好きで「お米」という作物そのものが好きというのは、やっぱりあると思います。
ですが、それだけではなくて、
- 田植えするときの土と水の感触
- そこに照りつける太陽を感じられる喜び
- 田んぼの中に棲む沢山の生き物たち
- 夏に青々と茂る田んぼの風景
- そこに風が拭いてサラサラと揺れる稲の神々しさ
- 秋になって黄金色(こがねいろ)に輝く景色
- その恵みに感謝しながら刈り取る喜び
- そこから20日ほどかけて天日に干す風景
- そして、土と水とお日様の恵みがギュッと詰まったお米をいただくときの感動
そういったものを全部ひっくるめて好きなのです。
今これを書くだけで胸が熱くなって涙が溢れてくるのですが、お米作りを広げることには大きなハードルがあります。
米作りは採算がとれない
お米づくりを阻むハードルとは何かというと、一番は「採算がとれない」ということです。

↑こちらの記事に詳しく書かせていただきましたが、よっぽど大規模な面積があって、機械化して効率的に生産していないと、採算を取ることは難しいのです。
僕の田んぼは大阪の郊外にあって、「昔は田舎だったけれど最近は開発が進んできた」という中途半端な環境にあります。だから、大規模な農地面積まではないのです。
まあ、だから農業だけではなくてネット関連の仕事をして、いわゆる兼業農家なのですが、周りにも会社に勤めながら兼業でお米づくりをしている人が多いです。
そんな近所の農家さんたちが口を揃えて言うのが、「米作りをするくらいなら、普通にスーパーで買った方がよっぽど安い」ということ。
そう。採算やお金の面だけで見れば、「何のために米作りしてるのか意味わからん」という状態なのです。
そもそも、「自分で生産するコストよりも市販のお米を買う方が安い」というのが意味不明です。
これは、どう考えてもおかしいのです。
社会のどこかが大きく間違っているのです!
「米よりも野菜がいい」と言われ
……と、思わず社会批判をしたくなってしまいますが、これは全く建設的ではないので、やめます。
ただ、「米作りでは稼げない」というのは、多くの農家さんの共通認識のようです。
僕は以前に自然農法の全国的な団体に所属して、栽培の指導や出荷のサポートを受けていましたが、そのときにも「お米では採算が取れない」という風に言われました。
「自分はお米づくりがしたいんですけど、出荷させてもらえますか?」
というお話をしたら、
「うーん……お米ですか。つじばやしさんの規模だと難しいと思います。それよりも、野菜の方が、お客様のニーズがあるので良いですよ」
というお答えを得ました。
そんな経緯もあって、僕の中でも
- 米作りは採算が取れないものなのだ
- 小規模の農地では野菜の栽培をするしか無いのだ
という考えが固まっていたのです。
好きじゃないことをして失敗
だから、野菜で頑張ろうとしました。
けれど、上手くいきませんでした。
むしろ「野菜の方が採算が取れないんじゃないか?」というくらい、上手くいかなかったんです。
理由は何だったのかというと
- 好きじゃないから
- やる気が出ないから
というものです。
「お前は子どもか!?」と突っ込まれそうですが、本当にそれで動けなかったんだから仕方ありません。
それに、後からわかったことですが、とある人間の特性を測る学問で調べたところ、僕は「好きではないことは出来ない」タイプということがわかりました。
つまり、「採算を取るために」という理由で自分の好きじゃないことへ進もうとした結果、逆に上手く回らなくなった、ということなんです。
好きなことをしよう!
って、こうやって書いてくると、答えは明白ですね。
「好きなことがあるなら、それをやろう!」
ということになります。
ぶっちゃけ、お米づくりで採算が取れるとは今でも思えません。「好きだから」という理由で取り組んでみても、きっとまた失敗や落ち込むことも出てくると思います。
でも、それでもやっぱり、好きなことをやるのが良いと思うのです。
「お米作りに未来があるかどうか?」ではなく、「自分がお米づくりをしたいかどうか?」で決める
最終的には、こういうシンプルな形に落ち着くと思います。
自分がお米づくりをしたいから
というか、昨年末に書いた記事にも書きました。

この中で・・・
- 流れに任せてしまおう!
- もっと自由にやってしまおう!
- 遊びのような気持ちで楽しもう!
ということを書いていたんです。
これってつまり、「やりたいと思ったことをやろう」ってことで、まさに計画通りのことが起こっているわけです。「お米作りがしたいなー」と思ったのであれば、その流れに乗っていけばいいだけなんです。
そんなわけで、お米づくりの方向へ行きます!
最後に(不安だけど……)
あ”ーーーーーーー! でも、「行きます」と言いながら、めっちゃ怖いです。めっちゃ不安です。
というのも、そのためにクリアしないといけないことが沢山あるので・・・。
- 面積が広がって、田植え作業をどうするのか?
- しばらく畑にしてきたところで、水の管理が本当にできるのか?
- 稲刈りの作業はどうするのか? 機械を買うのか?
- 機械を使わずにするなら、農業体験イベントをする?
などなどです。
ただ、こういった諸々を考える必要はあるし、未来は不安なばかりですが、自分の中にある「好き」という想いを大切にしたいと思うのです。
いえ。「好き」を越えて、お米づくりの中にある「感動」や「自然の恵み」を大切にしたいと思うのです。
やっぱり、お米づくりには日本人が忘れてはいけないものが詰まっていると思うんですよね。
それが何なのかは今はハッキリ言葉に出来ませんが、それを見つけるためにも、お米づくりを頑張りたいと思います!