夢や目標は持たない方がいい!人によって異なる幸福のタイプとは?

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「夢を持つことは大事だ!」

「人生を豊かにする秘訣は目標設定だ!」

といった言葉を聞きます。

ですが、夢や目標は本当に大切なのでしょうか?

僕は夢や目標を設定することが苦手です。夢や目標を持つと、逆に生きることがツラくなったり、物事がうまく進まなくなった経験を沢山しています。

そこで、この記事ではあえて、「夢や目標は持たなくてもいい!!」という意見を書いていきたいと思います。

夢や目標に苦しめられた

夢や目標の大切さは、あらゆるところで説かれます。小さい頃から学校で言われた記憶がありますし、テレビアニメでも「夢を持つことは良いことだ!」みたいな表現がされますよね。さらに、大人になってからでも、自己啓発とかビジネスのセミナーであれば、当たり前のように言われます。

だから、僕も以前は「夢や目標を持つこと」を大切にしようと思っていました。自分の理想とする未来を思い描き、頭に浮かんでくる言葉を必死に書き出したり、心からワクワクするイメージを思い浮かべようとしたり。そうやって、自分の夢や目標を設定して、そこへ向かうために、日常の行動を変化させたりしたのです。

そうすることで、確かに日常の感じ方が変わります。ワクワクもします。「自分はこんな未来へ進むんだ!」「こんな人間になるんだ!!」と胸が高鳴り、日頃の行動がそのイメージと結びつき充実感が増します。

ですが、僕の今までの経験では、その“ワクワク”も“充実感”も一時的なものに過ぎませんでした。一週間、二週間……そして一ヶ月経つ頃には、そのワクワクや充実感は消えてしまいました。さらに、あれほど「大切だ」と思っていた夢や目標すらも、魅力的なものには感じなくなっていたのです。

これは、どうしてなのでしょうか?

「それは本当の夢じゃなかったんだよ」

「きっと目標設定の仕方を間違ったんだよ」

といった声が聞こえて来そうです。

けれど、僕が夢を抱いて初めて具体的な行動を移したのは、およそ17年前。「声優になりたい!」という夢を抱いた僕は、実際に声優養成所の門を叩き、3年間通うことができ、実際に声優プロダクションの仮所属にもなりました。

その夢は色々な事情で結局挫折してしまうのですが、そこから17年に渡っていくつもの夢や目標を設定し、それに向かって来ました。10年ほど前には自己啓発関連の書籍を読み漁り、コーチングも受けながら夢や目標の設定をしました。

ですが、そうやって目標設定のプロの手を借りてもなお、抱いた夢や目標は全て魅力的でなくなっていったのです。むしろ、ツラいものや苦しいものに変化することさえありました。

だから、僕の中での結論は、冒頭でお伝えした通り「夢や目標は持たない方がいい!」となるのです。

夢や目標を持たない方がいいタイプ

いえ。これは「全ての人が夢や目標を持ってはいけない」ということではありません。あくまでも、僕の経験から言えることなので、「僕という人間は夢や目標を持たない方がいいんだ」ということです。

そう。これはつまり、「夢や目標を持たない方が上手くいくタイプの人がいる」ということです。

正直なところ、総人口のうちどれくらいの割合なのかはわかりません。ですが、少なくともここに一人いますので、全人類のうち一定の割合で存在していることは確かです。

現代では……特に日本では、幸福感を持てない人が多いといいます。今の社会では夢や目標はよしとされている風潮がありますが、

  • その社会の中で幸福を感じられない人がいるということ
  • 仮に夢や目標を持っても上手く達成できない人がいるということ
  • むしろ、夢や目標に向かって挫折して不幸になってしまう人がいるということ

そういった事実を耳にする限り、夢や目標を持たない方がいい人はかなりの割合になるのではないでしょうか。

社会の風潮を盲目的に信じれば、「夢や目標を持つ方がいい!」となり、むしろ持たないことに罪悪感を覚えるほどですが、本当は夢や目標を持たない方がいいケースが確かにあるはずなのです。

人間ひとりひとり個性があり、長所と短所、得意なものと不得意なものがあるように、「夢や目標を持つことが不得意な人」が一定数いると考えるのが自然です。

つまり、何が言いたいのかというと

  • 「夢や目標が持つのは良いこと」とは盲目的に信じない方がいい
  • 夢や目標を持つことで、逆に生きづらくなるケースがある
  • 自分がどちらのタイプなのかを見極める必要がある

ということです。

では、「夢や目標を持たない方がいいタイプ」は、どのようにして生きればいいのでしょうか?

目の前のものを大切にする幸せ

繰り返しになりますが、今の世の中には「夢や目標を持つことが良いんだ!」という考え方が蔓延しているように思います。そして、

  • 夢や目標があるからこそ、人間は幸せを感じられるのだ!!
  • だから、夢や目標がない人間は、幸せにはなれない

といった言葉や目には表現されない信仰のようなものすらあるように感じます。

もちろん、それは一理あると思います。僕自身も夢や目標に向かって頑張っていた時期は、やはり幸福や充実を感じられていましたから。

ですが、「夢や目標がないときに幸せを感じられていなかったか?」というと、全くそうではありません。

僕自身、夢や目標がないときでも幸福や充実を感じられていました。いえ、むしろ夢や目標がないときの方が幸福感が高いように感じています。

では、そんなとき、何に対して幸福感を抱いているのか?

この問いの答えは「目の前にあるものから幸福感が湧いてくる」というものです。

これだけだとわかりにくいと思うので、段階を追って説明すると

  • 自分の目の前にある環境や人・モノを大切に感じる
  • その大切な人やモノが存在していることが有り難く感じる
  • その有り難さ(=感謝)を感じるところから幸福感が湧く

という3ステップほどの段階を経て、幸福感が生まれています。

ここでポイントになるのは、「目の前にあるもの」です。この「目の前にあるもの」とは何かを僕のケースで言うと……

  • 妻や娘や両親といった家族
  • いま自分が住んでいる家や普段使っている衣服や道具など物理的なモノ
  • もっと言えば、空や海や川や山や田んぼなどの自然環境

といったように、とにかく現在の自分を取り巻くあらゆるものです。

こういった「目の前にあるもの」を丁寧に見つめたり大切に扱うと、何とも言えない幸福感が湧いてくるのです。

これはきっと個人差が大きいものだと思います。身の回りのものに目を向けると不快感を感じるケースもあるでしょうから。ですが、自分にとって「好きなもの」や「快適なもの」を置くことで幸福感が増すことは、多くの人にとって共通のことでしょう。

ここに、「夢や目標を持たない方がいい人」が幸福を感じられるポイントがあるのです。

夢や目標は“欠落感”と表裏一体

夢や目標を設定するということは、いわば「その夢や目標に到達できていない部分」にも目を向けることになります。それはつまり

  • 夢や目標のために現時点で何が足りないのか?
  • 欠落しているのは何か?

を突きつけられるということです。

そう。「夢や目標を設定する」というのは、同時に“欠落感”にも向き合わなければならないことなのです。

「夢や目標を持つ方がいいタイプ」はきっと、この“欠落感”があることで、逆に行動を起こすことができます。その欠落した部分をこれから順次埋めていくことで、喜びを感じられるのでしょう。

ですが、一方で「夢や目標を持たない方がいいタイプ」は、現時点で欠落した部分があることに耐えられません。夢や目標を追うことの喜びよりも欠落感の方が勝り、不幸を感じてしまいやすいのです。

ですから、現状において欠落がないようにするために、夢や目標を設定しない方が幸福や充実を感じやすいのです。

つまり、

  • 未来である夢や目標に焦点を当てるのではなく、今すでに目の前にあるものに焦点を当てる
  • そうすれば、“欠落感”が生じることがなく、効率的に幸福や充実を感じられるようになる

ということなのです。

『受け身の幸福』と『能動的な幸福』

ある意味これは、『受け身の幸福感』と言えるでしょう。自分から行動を起こして何かを手に入れようとするのではなく、今すでにあるものから感謝や幸福を受け取る形ですから。

一方で、夢や目標を設定しそこへ向かうことに幸福を感じるのは『能動的な幸福感』と言えます。自分から何かを掴み取りに行ったり、何かを達成することで喜びを感じられる形ですから。

そして、この『受け身の幸福』(=受動的な幸福)と『能動的な幸福』は、どちら良いとか悪いとかいうものではありません。また、どちらかだけということもないでしょう。

一人の中に『受け身の幸福』と『能動的な幸福』は両方存在し、人によってどちらが優位になっているかだけの話です。その人の中でバランスが取れていれば問題ありません。

ですが、世間の考え方で言えば、どちらかというと『能動的な幸福』に焦点が当たっているように思います。「夢や目標を設定し、それに向かって積極的に行動し、その夢や目標を達成することが幸せなのだ」という風に。

けれども、ここまでお話ししてきたように、この考え方が全ての人に当てはまるわけではありません。夢や目標を設定せず、いま目の前にあるものを大切にし『受け身の幸福』を感じる形もあるのですから。

『受け身の幸福』は農耕民族的で『能動的な幸福』は狩猟民族的

少し余談になるかもしれませんが、『能動的な幸福』は狩猟民族にあったものだと言えます。ターゲットの獲物(夢や目標)を定めて、それを狩りに行くスタイルですから。

一方で、『受け身の幸福』は農耕民族的です。土を耕したり種を蒔いたりはするにしても、最終的に食糧が得られるかは自分の裁量の範囲外です。その作物が育つまで待って、実ったところを受け取るスタイルです。

こんな区分ができますから、もともと狩猟民族が優勢であった西洋文化は『能動的な幸福』を求め、もともと農耕民族であった日本は『受け身の幸福』が優位であったという仮説が成り立ちます。

ですが、太平洋戦争後、日本には西洋文化の影響が強く、その価値観で社会が動くようになりました。つまり、現代では『能動的な幸福』が良しとされ、それゆえに「夢や目標を持ちましょう!」という考えが広まっているのでしょう。

けれども、ここまで見てきたように、夢や目標を設定せず『受け身の幸福』を感じられるケースもあるわけですから、こちらにも焦点が当たる社会になるといいなぁ、と個人的には感じています。

夢や目標を持たなくたって幸せになれる!

いかがでしたでしょうか? 自分の中で論理を通すためという意味もあり、長々と書いてしまいました。ですが、要点をまとめて言ってしまうと

  • 夢や目標を持たなくてもいいよね?
  • それでも幸せって感じられるよね?
  • 目の前のものを大切にしたら、幸せってすぐ足元にあるよね?

というシンプルなものになります。

あなたが「夢や目標を設定した方が良い人」(=能動的な幸福タイプ)なのか、「夢や目標を設定しない方が良い人」(=受動的な幸福タイプ)なのかはわかりませんが、何かしら新たな視点を提供できたら幸いです。

少なくとも僕自身は、夢や目標を設定することには囚われず、いま目の前にあるものを大切にし、そこに幸福と充実を感じながら生きていきたいと思います!

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