好きなことだけで生きるのはダメ!あえて自分を押し殺す美学とは?

好きなことだけ生きるのはダメ

「自分を押し殺して生きることも美学ですよ」

そんな風に言ってくださる方がいました。

それを聞いたときは、自分の中で猛烈に反発しました。

  • 自分のやりたいことをやってはいけないのか?!
  • 自分の人生なんだから、自分の好きなことをさせろよ!
  • 周りの幸せのためって言うけど、まずは自分が幸せになることが大事なんじゃないのか?!

という風に。

けれど、時間が経過して、その言葉の意味がなんとなくわかって来ました。

いえ。「好きなことをしてはいけない」「自分の人生を諦める」ということではありません。けれど、「好きなこと“だけ”」や「自分のこと“だけ”」ではダメだと思うんです。

まだ上手く言葉にできないのですが、要するに「バランスが大事」ということになるかと思います。

  • 好きなことをしたり、自分の望む人生を目指すのは大事
  • けれど、周囲のために自分を押し殺すことが時には必要

そんなことを掘り下げながら書いていきたいと思います。

抑圧から抜け出して来た人生

ブログをご覧いただきありがとうございます! 「農マドワーカー」のつじばやしです(^^) 大阪の郊外で自然農法の米作りをしながら、インターネット関連の仕事をさせていただいています。

ですが、僕の生い立ちや実家には少々特殊な事情がありまして……

僕は400年続く旧家の跡取りです
僕の家は400年続く旧家です。 記録によれば、江戸時代が始まる直前、1600年ごろ、大阪の郊外のこの地に居を構えたとされています。それ以来...

↑こんな感じで、江戸時代から代々続く家系に生まれました。

そんな事情もあって、「自分の人生は、この“家”に尽くすこと!」「家系を次世代に伝えることこそが自分の使命!」みたいにして育ったんです。

自分の好きな人生を生きたい!

けれど、大学時代ごろからそれに反発をし始め、

  • 自分の好きなことをしたい!
  • 自分の望み通りの人生を生きたい!

と思うようになりました。

その甲斐あってか、“古い家の呪縛”のような者からは、徐々に抜け出せて来たように思います(その過程では、色々とあったんですけどね(^^;;)。元々は「結婚するなら親が認めたお見合いで」と言われていたのですが、それをぶっちぎって素敵な女性と結婚することもできました。

こんな風に、「元々は自分の夢や欲望を抑圧される環境だったけれど、そこから脱却して、自分の好きなことを実現するために頑張って来た」という人生を歩んで来たのです。

話が少し逸れますが、実は「家のために生きないといけない!」と考えていたのは自分の思い込みだったようです(^^; 拍子抜けだったことに、両親は僕のやりたいことをすんなり認めてくれたんですよね。結婚のときは少しだけ父が渋っていましたが、それでも認めてくれました。今でも妻と両親の仲は良好で、平穏に暮らすことができています。自分の人生を抑圧しているのは、実は他人ではなくて、自分自身なのかもしれません。

好きなことができるようになったら……

僕にとって、“自分の好きなこと”を叶えてくれたのは、インターネットでした。というか、インターネットそのものが大好きでした。

田植えと娘
新たにブログを始めることになりました! って……やべー、なんか緊張している(^^; ですが、備忘録のためにも、どうしてこのサイト(ブ...

↑こちらの記事にも書いたのですが、僕は昔から何かを表現することが大好きでした。だから、自分が表現した写真や文章を世界中に届けられるというインターネットは、本当に魅力的なものだったのです。

だから、今はインターネットで自分の表現したいものを表現したり、それに共感して下さる方と繋がりを作らせていただいています。また、そうやって“インターネットを活用すること”のお手伝いもさせていただいています。

つまり、今では、自分の好きなことにどんどん取り組んで、生きられるようになったのです。

“好きなこと”だけではいけない?

ですが、そんな時に、ある人からこんな言葉をいただいたんです。

「あなたのような家柄の人は、自分の好きなことだけに生きてはいけない」

「自分を押し殺して生きることも美学ですよ」

……と。

冒頭で書いたように、これを言われたときは僕の中で大きな反発が起こりました。「また昔のように、自分の好きなことや本音を抑圧しないといけないのか?」と。「あんな我慢ばかりの人生は嫌だ!!」と。

その言葉を言ってくださったのは僕がとても尊敬する方だったので、その反発を口にすることはなかったのですが、かなり心が揺らぎました。それに、その方の生き方を目指して頑張って来たこともあったので、その言葉を受け入れようとも努力しました。

ただ、やっぱり反発心は拭えないですし、なかなか受け入れることもできませんでした。

やはり自分の好きなことをしている人生の方がいいし、好きなことをやって輝いた方が周りの人のためにもなると信じていたからです。

ですが、そこから3ヶ月ほどの時間が経って、“自分を押し殺す美学”のようなものが少しわかって来たのです。

自分を押し殺す美学とは?

いえ。今、「押し殺す」と書いてしまったのですが、これは間違っています。正確に言えば、「自分自身の気持ちを越えて、他の人のために行動する」ということです。

自分の好きなことややりたいことを無くすわけではないのです。自分の好きなことや欲望が満たされた状態でいて、そこを更に乗り越えて、自分以外のために貢献する、という状態だと僕は捉えています。

逆に、自分の好きなことや欲望が満たされていない状態だと、誰かのために何かを頑張ろうとしてもモチベーションが続きません。結局、無理な努力が祟って自分を壊してしまい、結果的に周りにも迷惑をかけてしまいます。

だから、「他人のために貢献できる」「自分よりも他人を優先できる」という状態は、自分が満たされていることが前提ということなのです。

人間には成長のステージがある

これと似た話は、こちら↓の記事でもさせていただきました。

ラピュタが人気の理由とは?
娘が『天空の城ラピュタ』にハマりました。 先週、テレビで放送があったのですが、その録画を毎日のように観ているのです。 娘はまだ3歳。...

人間には成長のステージがあって、まずは自分の欲望を満たし、それをクリアすることで、他者への貢献や世界のために行動できるようになる……というものです。

先ほどの「自分を押し殺して生きることも美学だ」という言葉も、このことを指しているのではないかと思うのです。

ご本人に確認したわけではないですが、どう考えても自分自身が満たされていない状態であれば、「他人のために何かをしよう」「自分を後回しにしよう」などとは思えないです。仮に思えたとしても、無理が生じて継続ができなくなります。

少なくとも、今の時代は“まず自分を満たすこと”が必要なのではないでしょうか。

つまり、“自分を押し殺す美学”は、自分の好きなことや欲望を満たした上で成立するものであり、そこへ行くためにはステップを踏む必要がある、ということなのです。

自分の夢を優先する時代?

先ほど、「今の時代は“まず自分を満たすこと”が必要」と書きました。

現代のインターネットを見ていると、「夢を叶えましょう!」とか「好きなことで稼ぎましょう!」といった発信や広告をよく見ます。これを見るだけでも、

  • 自分の夢を叶えたい!
  • 自分の好きなことをして生きていきたい!
  • 望み通りの人生を生きたい!!

と考える人が多いことがわかります。

過去の日本は自分を押し殺すのが当たり前だった

ですが、昔はそうではありませんでした。

ここでいう「昔」とは、戦前とか戦後すぐのイメージなのですが、その頃はまだ食糧の生産技術が発達しておらず、経済も未熟な状態だったので、家族や地域で協力体制を取って生きる必要がありました。

お米作りは一人ではできない
『嫌われる勇気』という本があります。 近年ベストセラーになって、ドラマ化もされました。 心理学の隠れた巨匠とされたアルフレッド・アド...

↑こちらの記事にも書いたのですが、

  • 人から嫌われないようにしないと食べ物を得ることができない
  • 自分を押し殺して他人と協力しないと生きることができない

という時代が、日本では長く続いてきたわけです。

こういった状況であれば、そのまま「自分を押し殺すこと」は美学であり、むしろ“美学”どころか生きるための必須要件であったと言えるでしょう。

豊かな現代だからこそ

ですが、時代は変わりました。

今では食糧生産は人間が労力をかけずとも、機械がほとんどやってくれますし、誰かと協力しなくても生きることができます。もちろん会社勤めの場合は、社内の人と協力しあうことが必要ですが、仮にどうしても人間関係が上手くいかなければ、転職して他の仕事を見つけることもできます。

こんな風に、昔の日本とは状況が様変わりしてしまったわけです。

であるならば、“自分を押し殺す”ということには必要性がなく、実際にしたところでメリットも大きくはありません。ですから、いきなり「自分自身を押し殺して、誰かのために貢献するのだ!」というのは現実的ではないのです。

ですから、現代では、まずは自分自身の好きなことややりたいことをして、自分の欲望を満たすことが大事となるのです。

人生は一人だけで成り立っているのではない

ですが、だからといって、「自分の好きなことだけして生きましょう!」ということではありません。

繰り返しになりますが、人の成長にはステージ(段階)があります。自分自身の好きなことができるようになれば、次のステップがやってきます。
(「欲求五段階説」で有名なマズローも、6つ目の欲求として「自己超越」を挙げていたという話がありますね)

その段階に来れば、「自分を超えて誰かや社会のために貢献する」ということができるようになるのです。そして、そこに更なる喜びを得られるようになります。

他者への貢献が人生を豊かにする

そもそもの話として、“自分の人生”といっても、それは自分だけで成立しているものではありません。幼い頃は両親に育てられ、小学校から友人と過ごすようになり、社会に出てからは様々な人との交流や支えによって、生きることができます。

つまり、“自分の人生”というのものは、他人との関わりによって出来上がっているものなのです。

ですから、「自分の望み通りの人生を生きたいのだ!」と言っても、それだけでは不十分で、「自分と関わってくれる人が喜んでくれる人生」が実は本来の形だと言えるのではないでしょうか?

言い換えると、自分が本当に幸せな人生を送るためには、周りの人のために貢献するのが大きなポイントということなのです。

まずは自分自身を満たすこと

ですが、そのためにこそ、“まずは自分自身の好きなことや欲望を満たすこと”が必要不可欠になります。

今の時代の流れのとおり、「自分の夢を叶えよう!」「好きなことをしよう!」にまず取り組むのが正解と言えるのです。
(あ。でも、こういった耳ざわりの良い言葉を使って、悪どい商売に勧誘するケースもあるので、そこは注意してくださいね!)

ただ、それを越えた先には、

  • 自己を越えて他人に貢献するステージがある
  • 自分の人生は周りの人に喜んでもらってこそ真に充実する
  • 時には自分よりも他人を優先する方が良い
  • 自分を押し殺すことで、逆に自分自身の人生が輝く

ということを踏まえておくのが良いと思います。

自分を満たした上で、でも自分を押し殺して他人のために貢献する“美学”が、そこにはあるのです。

僕はまだまだそこまで行けていないので、その“美学”を目指して、日々 成長していきたいと思います!

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